祝橋|広島市内から移設された戦前のトラス橋

祝橋|広島市内から移設された戦前のトラス橋
中国地方近代土木遺産に登録された県内最高齢の鉄橋。
川に囲まれた三次町の橋のひとつ『祝橋』です。戦前に広島市内の大田川に建築された橋で昭和35年に移設されています。県が管理する公道上の鋼橋の中では最高齢の橋とされ国交省により中国地方の近代土木遺産に登録されています。
現在の祝橋の景観
現在も景観に大きな違いが見られませんが大掛かりな改修が何度が実施され、また橋に続く土手は桜並木の名所でしたが、護岸工事に伴い桜木は取り除かれて一部が残るのみとなっています。この端の奥手には2018年に廃線となったJR三江線の鉄橋があり汽車の見られる風景でもありました。
「原爆で生き残った橋」とも言われて来ましたが、大田川橋と呼ばれていた場所は被爆地域からはかなり奥まったところで直接の被害は受けなかったものの、その後の15年間は多くの被爆者が田舎の親族を頼り往来した事は想像できます。『あの時の橋』は今もここに。
 
広島県三次市三次町 
Free Photo

作成日/


HOME >建物 >祝橋|広島市内から移設された戦前のトラス橋